ヨーロッパから受け継いだチーズ作りの伝統を守り続ける職人が、一つ一つ丁寧に手造りする希少価値の高いチーズや、アメリカらしいテイストを加え、アイデア豊かな味わいのチーズ。現代のアメリカチーズ=「アルチザンチーズ」が数々の国際品評会で金賞を受賞し、世界各国から注目を集めています。

アメリカは世界一のチーズ生産量
アメリカは酪農学やチーズ製造分野では先進的な研究を行っていて、400種を越えるチーズを年間400万トン以上も生産している、チーズ生産量の世界一を誇っています。量ばかりでなく、品質にも優れており、国際的なコンテストでは常に上位を獲得しています。
アメリカは世界中の国々から移り住んできた人たちによって様々な国の文化や伝統が受け継がれてきました。その伝統の一つがヨーロッパより伝わったチーズ作りといわれています。1620年にアメリカ大陸に初めて上陸したイギリスの船にはすでにチーズが載っていたということです。アメリカは世界最大の牛乳生産国でもあり、乳製品加工国でもあります。
アルチザン=独自の手作りチーズ

アメリカにおけるスペシャリティチーズ作りの再興を照明するのがアメリカンチーズ協会1(ACS)です。ケンタッキー州ルイスビルに本部を置くこの団体は1982年にアメリカのアルチザンチーズ製造者、ファームステッドチーズ製造者のグループによって設立されました。アルチザンの定義は「機械の使用を最小限に抑えた独自の手作りチーズ」です。ちなみにファームステッドは「ミルクを生産した農場で作られたチーズ、スペシャリティは「製造量が限定されていて、チーズ作りと熟成の過程を通じて品質に特別な注意が払われるチーズということです。(*アメリカ産チーズレファレンス・マニュアル参照)
アメリカチーズの格付け評価
全てのチーズの格付けを決定する際の判断は、材料の①香り、②ボディと「きめ」、③色そして④仕上がりと外観の4つの領域に区分されます。
①香り
チーズの全体的な香りが心地よくなければなりません。また不快な臭いがあってはなりません。
②ボディと「きめ」
チーズはダメージや劣化を防ぐため、十分にコーティングしなければなりません。コーティングはまた、製品の特性を表し、バイヤーや消費者に好ましい。
③色
チーズは「無着色」、天然のクリームミルク色またはFDA(食品医薬品局)が定める天然色です。チーズを着色する場合は、市場で認められた程度または市場が求める程度の着色が許されます。
④仕上がりと外観
チーズは、ソフト、セミソフト、ハード、柔軟で崩れにくい、つややか、しなやか、穴開きまたは穴なし、目が粗い、またはザラザラしているなど、特定のバラエティまたはカテゴリーに要求される基準と特徴を満たしていなければなりません。
コルビージャック
アメリカ・ウィスコンシン生まれのチェダーに似たマイルドな風味が特徴。アメリカンオリジナルです。名称はコルビーという町からで、このチーズが初めてできたのは「幸運な偶然から」と言われているそうです。きめが粗く硬く、細かな穴があいている。サンドウィッチやスナックに。ワインなら赤ワイン、お酒ならビールに合う。りんごや梨、トマトとの組み合わせをおすすめします。
モントレージャック
アメリカ・カルフォルニア生まれ。この名称は、このチーズを最初に商業製造して販売した男性の名前にちなんでつけられたそうです。アメリカンオリジナルです。バターのような繊細な風味があります。なめらかで多数の穴があいていて、トウガラシやハーブなどが加えれた様々なフレーバーがあります。溶けやすいタイプのチーズなのでハンバーガーやホットサンドで。フルーティーなワインや新鮮なフルーツとよく合います。
ペッパージャック
アメリカのポピュラーなチーズ「モントレージャック」に、ハラペーニョなどのスパイスを加えたチーズ。ピリリとした味わいが人気です。スパイシーな味わいなので、ビールなどのおつまみにもぴったり。また、スクランブルエッグなどのレシピに加えるだけで、爽やかな刺激が引き立つ、まったく新しい料理になります。










